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 ・非金属 
(樹脂、その他) 
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工業用樹脂材 | 
用途は、耐食、耐酸、及び軽量化で、使用される材料である。主に、POM(ポリアセタール系)、オレフィン系、アクリル系、エンビ系がある。 | 
| ポリエチレン(PE) | 
原料値段が安く、成形しやすく、多用途に向く樹脂であり、耐油性・耐溶剤性を利用して容器やビン類、食品容器や包装用フィルムに多く用いられています。 | 
| ポリプロピレン(PP) | 
外見はポリエチレンに似ていますが、もっと硬質で引っ張りの強さがあり、また比重も0.9〜0.92と汎用プラスチックの中では最も軽い特徴に加え、ポリエチレンよりは耐熱性(110℃ぐらい)は高く、絶縁性もあり、耐薬品性にも強いという性質を持っています。 | 
| ポリスチレン(PS) | 
スチロール樹脂は、絶縁性が良いほかに、耐水・耐薬品性が良く常温で硬いのが特徴です。用途は、コップ、各種容器、歯ブラシなどの日用品や、プラスチックモデルなどのおもちゃや包装関係に使われています。 | 
| ABS樹脂(ABS) | 
ポリスチロール(PS)樹脂は広い用途を持っていますが、衝撃に弱いという弱点を持っています。この弱点を克服するために生まれてきたのがABS樹脂です。化学めっきの密着性がよいのも特徴の一つです。ABSとはアクリルニトリル(A)ブタジエン(B)スチレン(S)の三つが重合されたものです。 | 
| メタクリル(PMMA) | 
アクリル樹脂の特徴はなんといってもプラスチック随一の透明度を持つことで、紫外線透過率などは普通のガラスよりも大きいほどです。 光学的特性はプラスチックのなかで最も優れています。耐候性に優れているのも特徴です。用途は、レンズなどの光学製品、計器類のカバーなどの透明度を必要とする | 
| ポリ塩化ビニル(PVC) | 
ポリエチレン 、ポリプロピレンとともに、もっとも多量に生産されている樹脂で、価格も安いのがこの樹脂の大きな利点です。透明性、着色、印刷自在性、耐水 、耐溶剤 、耐薬品性 、耐候性などがすぐれていますが、耐熱性は低くなっています。また電気絶縁性がきわめて良好となっています。 | 
| ポリアセタール(POM) | 
機械的性質が極めて優れています。特に引張り 、曲げ強さが大きく 、強靭で優れた弾性を持っていて、摩擦係数が少なく、耐磨耗性にすぐれているため機構部品としてよく使用されます。 用途は、各種歯車、軸受け、カム、クリップ各種、AV機器・プリンター等のメカ部品、無給油軸受(潤滑グレード・材料の中に潤滑油がしみこんでいる・グリース塗布不要)に使用されています。 | 
| ポリアミド(PA) | 
ポリアミド樹脂は機械特性が良く、引張り、圧縮、曲げ、衝撃に強く破損しにくくなっています。耐磨耗性もあり、歯車、軸受けのような摺動部品として無潤滑でも使用できるのが大きな特徴です。摺動(せんどう)機構部品ナイロン成形品では振動、摩擦音が軽減されます。熱にも強く、ガラス繊維を加えると160℃以上にも耐えられます。 | 
| ポリカーボネート(PC) | 
引張り、圧縮強さが強く、強力な耐衝撃性を持っています。120℃程度までの高温に おいての引張り強さの低下は少ないです。温度変化に強く、−100〜120℃まで機械特性の低下も少なくなっています。難燃性に富み、耐候性にすぐれ、紫外線 、太陽光線にも強い性質があります。また透明性、寸法安定性にすぐれ、電気絶縁性も良いのも長所です。弱点は、繰り返し荷重には弱く、塩素含有溶剤に溶けてしまいます。用途は、コンピューター、OA機器類、精密機器部品で使用される。 | 
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分類名称 
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代表製品例 
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| ポリエチレン(PE) | 
テフロン*1PTFE(四フッ化エチレン)、PEEK*2(ポリエーテルエーテルケトン) | 
| ポリアセタール(POM) | 
ジュラコン*3(ポリオキシメチレン樹脂)、デルリンン*4(ポリオキシメチレン樹脂) | 
| ポリアミド(PA) | 
RENY*5(ガラス繊維50%強化ポリアミドMXD6)、ベスペル*6SCP-5000(非熱可塑性ポリミド樹脂) | 
*1, *4, *5, *6=デュポン社の登録商標です。 
*2=ピクトレックス・エムシー(株)の登録商標です。 
*3=ポリプラスチックス(株)の登録商標です。 |